「チャイポ」というゲームを知っていますか?おそらく知らない人のほうが多いでしょう。チャイポは「チャイニーズ・ポーカー(Chinese poker)」を略した言葉で、中国で生まれたポーカーを指します。普通のポーカーとはルールが違いますが、戦略もあって面白い。おすすめです。
チャイポはどんなゲーム?
チャイポではディーラーがトランプをシャッフル後、デッキ全体を4つの手札に分けます。だから一つの手札につき13枚ということです。プレイヤーの数は4人が一番面白いと思いますが、2~4人であればプレイ可能です。仮に3人でプレイする場合も4つに分けます。その中の一つの手札は使用されません。
簡単にチャイポ ルールを箇条書きすると以下のようになります。
・ゲームは2~4人で行う
・ゲーム開始前にプレイヤー同士で設定されたポイントを認識合わせする
・ゲーム開始時に各プレイヤーに13枚のカードを配る
・カードをさらに3つに分ける。5枚のグループが2つ、3枚のグループが一つになる。
・3枚のグループを一番上に置く(最も弱いグループである必要がある)。
・中段(二番目)のグループは一番上のグループよりも強い必要がある。
・下段(三番目)のグループは中段よりも強い(つまり最も強い)必要がある。
・ハンドの設定が終わったら裏向きでテーブルに配置する。
・一つずつ対戦していき、それぞれのグループを比較して勝敗をつける(ポイントも計算する)。
こうして書くと結構たくさんありますね。だから初めての人には難しく感じるかもしれませんが、慣れてしまえば全くそんなことはありません。慣れるのもすぐです。カジノで人気のテキサスホールデムや日本で一般的なファイブカードポーカーのルールを知っていれば、2~3回プレイすればすぐに慣れると思います。
ゲームの流れは?ポイントはどうやって付けるの?
では次にどうやってポイントを付けていくのか解説します。ポイントのつけ方はゲームの勝敗を決定するものなので非常に重要です。4人でプレイする場合、ポイントの計算は少し面倒ではありますが別に難しくはありません。ポイントは基本的にディーラーとその左隣のプレイヤーのカードを比較するところから始まります。そして勝ったほうが1ポイントもらえ、負けたほうは-1ポイントとなるというものです。
4人でプレイした場合、基本的な流れは以下です。簡単に言うと4人の参加者の1対1の総当たり戦になります。ここでは説明をわかりやすくするため、まずディーラーを「プレイヤー1」と呼びます。そして、ディーラーの左隣のプレイヤーを「プレイヤー2」、さらにその左隣を「プレイヤー3」、その左隣を「プレイヤー4」と呼び、流れを説明することにします。
1.まずプレイヤー1とプレイヤー2のカードを比較し、勝敗を決める(勝ったほうが1ポイントで負けると-1)
2.次にプレイヤー1とプレイヤー3のカードを比較
3.さらにプレイヤー1とプレイヤー4カードも比較(これでディーラーはすべてのプレイヤーとの勝負が終了)
4.そしてプレイヤー2とプレイヤー3のカードを比較
5.あとはこれを繰り返す(最終的にプレイヤー3とプレイヤー4のカードを比較)
6.全員のカードを比較し終わったところで、ポイントの合計を競う
上記のポイント計算のルールであれば別に難しくないですよね。言うまでもありませんが、人数が少なければそれだけポイントの計算も簡単になります。まずは少人数で試して慣れていくのがいいかもしれません。
ポイントのつけ方(応用編)
前述の方法でポイントを付けるだけで十分遊べますが、このチャイポというゲームには少しルールにバリエーションがあります。まずは「スクーピング」というもの。一人のプレイヤーがすべてのプレイヤーに対して勝利した場合、そのプレイヤーはボーナスを獲得します。ボーナスのつけ方もルールがいくつかありますが、通常は3ポイントとか6ポイントなどが多いです。なお、例えば3ポイント獲得した場合、負けたほうにも影響があり1ポイントではなく3ポイント失うことになります。
また「ファウルハンド」というルールもあります。ファイルは「違反」という意味です。たとえば、このゲームには最初に13枚のカードが配られ、それを3枚5枚5枚に分けますが、最初が一番弱い役で最後が一番強い役になるように分けなければならないというルールがあります。これに違反した場合、このファイルハンドが適用されます。このファイルハンドが起こった場合その時の対戦相手がスクーピングしたものとみなされてボーナスポイントが入ります。
ポイントのつけ方に関してはゲームを始める前に必ず参加者同士で確認するようにしましょう。スクーピングやファイルハンドは結構有名なルールでチャイポを知っている人ならほとんどの人が知っているはずです。
チャイポの魅力は?
チャイポのルールやゲームの基本的な流れは理解いただけたでしょうか?では次にせっかくなのでチャイポの魅力についても考えてみてください。ポーカーにはいろいろ種類がありますよね。例えばファイブハンドポーカーやテキサスホールデムなどです。これらと比較した場合、チャイポにはどんな魅力があると思いますか?
SNSで検索してみると、誰でも始めやすいルールであるということがその理由として最も多い意見でした。確かに普通のルールとそこまで大きな違いはありません。役を作って他のプレイヤーと勝負するという意味では同じです。ただゲームの流れが少し異なるだけなので、考えることが少し違うだけ。他のポーカーと一緒にこのルールでも遊んでみると飽きずにずっとポーカーを楽しめそうですね。
しかし、私としてはその戦略の深さがこのチャイポの魅力だと思っています。13枚のカードが配られたときにどのカードをどこに置くかというのがキーになります。これはファイブハンドポーカーやテキサスホールデムにはない魅力ですね。ファウルハンドにならないよう気を付けなければならない点もありますし、やってみると考えなければならないことが多い点に気づくはずです。
他のゲームと比較した場合の魅力
他のゲームと比較すると、チャイポには独自の面白さがあることに気づきます。例えば、Bitcasinoで遊べるバカラ、ルーレット、ブラックジャックなどの定番のカジノゲームと比較した場合どうなるでしょうか。これらのゲームと比較すると運よりも戦略が必要になります。バカラやルーレットであれば選択肢の中から自分の勘を頼りに勝てるものを選ぶだけなのでほぼ100%運ゲーになります。ブラックジャックに関しては多少戦略はありますが、それでも基本的には21を超えないように考えるだけですからほとんどが運ということになります。チャイポはカジノの定番ゲームと比較すると戦略有のゲームが好きな人におすすめのゲームになります。
また、他のポーカーゲームとも自分なりに比較してみましょう。たとえば、テキサスホールデムと比較したときの違いは何だと思いますか?一番の違いは心理戦があまりない点でしょう。テキサスホールデムは何度も勝負して相手の癖などを見抜いたり、ブラフ(演技で相手にうその情報を与える手法)を用いただまし合いなど心理戦が魅力になります。それと比較するとチャイポはやや単純なポーカーになります。この運のスキルの絶妙なバランスもチャイポの魅力になっています。
チャイポにはどんな戦略がある?
チャイポの勝敗は何といっても13枚のカードで適切な配置を作れるかどうかにかかっています。ここを意識して上段、中段、下段のグループそれぞれでどんな役を作るべきなのかしっかり考えましょう。あまり配られたカードで強い役を作れないのであれば、3つのうちの2つは捨てて、どれか1つだけ勝ちに行くことも検討すべきです。3つのグループすべてで勝とうとすると結果すべて負けてしまうといったことも起こります。配られた手札を見て「勝ちにいくのか?」それとも「最小限のマイナスに止められるようにするのか?」を検討しましょう。
人気ゲームなのでチャイポの戦略はインターネット上に数多く上がっています。ただ日本ではやや知られていないゲームなので、日本語で戦略を解説したサイトはやや少ない印象です。英語が読めるなら英語のサイトから情報を集めたほうがいいかもしれません。ちなみにポーカーの一種なのでもちろん戦略はありますが、それでもテキサスホールデムと比較するとまだまだ研究不足のゲームです。戦略は調べるのではなく自分で作り出していくぐらいの気持ちで考えたほうがおもしろいでしょう。
まとめ
ポーカーは他のカジノゲームと比較すると戦略があることが特徴です。ちなみにテキサスホールデムは世界大会が開かれるほど戦略に深みがあります。チャイポは現時点ではテキサスホールデムほど流行しているわけでありませんが、同じく戦略があり魅力があるゲームです。今後世界的に大流行するかもしれません。